ワークマンのリュックは登山で使える?30回登ってわかったメリットと限界

ワークマンのリュックで登山 登山装備・アイテムレビュー

登山なんて続くと思ってなかった。

登山にハマるなんて、正直思ってなかった。最初の山は、ごく近所の三角山(標高311m)。本格的な装備なんて何も持っていなかったし、「どうせ一回きりかもな」と思いながら、とりあえず“家にあるもので”挑戦することにした。

そのとき背負っていたのが、ワークマンの防水メッセンジャーバッグ(商品コード:CWB05)

ワークマン
私の使っていたワークマンのリュック(実物)

普段は子どもと公園に行くときに使っていたお気に入りで、約16Lの容量。防水素材で多少の雨も大丈夫そうだし、「まぁ、これでいいか」と思って使った。

ワークマンバッグで登った三角山と藻岩山

実際に三角山を登ってみた感想は、「これで十分だった」。飲み物とおやつ、レインウェアを入れても余裕があって、軽くて歩きやすい。登山用の高級リュックでなくても、小さな山なら問題なく登れるんだなと実感した。

その後、藻岩山にも挑戦。少し標高は上がったけど、やっぱりワークマンのバッグで不便は感じなかった。むしろ軽さとコンパクトさが心地よかったくらい。

そしてなんだかんだで、ワークマンのバッグで30回以上は山に登った。肩と腰のベルトをしっかり締めれば意外と安定感もあるし、肩ベルトにはカラビナを通す部分もあって、熊鈴をつけることもできた。

夏の登山で気づいた「小さな不便」

ただし、季節が進んで夏になると、状況が少しずつ変わってきた。

暑くなると、こまめな水分補給が必要になる。でもこのワークマンのバッグ、サイドポケットがないから、ペットボトルを出すたびにバッグの中を開けなきゃいけない。

これが、じわじわとストレスになってきた。登るたびに「またリュックを下ろすのか…」という地味な面倒さが積み重なる。

さらにもうひとつ不便だったのが、小さなポケットが真後ろにひとつだけという点。

財布とスマホをそこに一緒に入れていたんだけど、写真を撮りたくなるたびにスマホを取り出す必要があって、そのたびに財布が一緒に出てきて落としてしまうのではないかと、けっこう心配だった。

そして、カリマーの登山リュック「Cleave30」へ

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私が購入したカリマーCleave30

こうした小さな不満がきっかけで、「そろそろちゃんとした登山リュックが欲しいな」と思うようになり、ついにカリマーの「Cleave30」を購入。

使ってみると、やっぱり違う。サイドポケットがあって水が取り出しやすいし、スマホもヒップベルトのポケットに入れられるからサッと撮れる。背中のフィット感や通気性もまったく別物だった。

それに、Cleave30は驚くほど軽かった。もしワークマンのバッグにもう少しポケットがあったら、まだ買い替えなかったかもしれない。それくらい、コスパも性能も優秀だった。

まとめ:最初は“あるもので”全然OKだった

最初から完璧な装備じゃなくても、登山は楽しめる。ワークマンのメッセンジャーバッグでも、三角山や藻岩山くらいの山なら十分登れたし、防水性にも助けられた。

でも、何度も登っていくうちに見えてくる“ちょっとした不便”があって、そこで初めて「こういうのが必要なんだな」と気づく。

つまり、最初は“あるものでOK”。必要な道具は、経験の中で自然と見えてくる。登山はそうやって、自分なりに楽しみ方を育てていける趣味だと思う。

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