1. はじめに
登山を始めたばかりの頃、私は登山用の装備をまったく持っていませんでした。というのも、もともと運動不足で「もしかしたら一度きりで終わるかも」と思っていたからです。それに、登山靴をはじめとする専用装備は高価なものが多く、最初からそろえるのにためらいがありました。
この記事では、登山靴の購入を検討している方に向けて、私自身がウォーキングシューズと登山靴の両方を使って感じたリアルな違いをお伝えします。
2. ウォーキングシューズで登山していたときの問題点
① グリップ力が足りない → 滑りやすい
山道は湿気が多く、落ち葉が積もっている場所も多いため、全体的に滑りやすい傾向があります。ウォーキングシューズでも普段の平坦な道では特に問題を感じませんでしたが、下り坂では何度かヒヤッとする場面がありました。
特に注意が必要なのが、人工的に作られた階段です。ここに落ち葉や水滴があると、ウォーキングシューズでは簡単に滑ってしまいます。乾いた道であればそれほど問題ありませんが、湿った岩や木の根などでは滑ることがあり、不安を感じることも。
急な下り坂では足が前に滑る感覚があり、踏ん張りがきかず怖い思いをしました。特に人工の階段は滑りやすいため、慎重な足運びが必要です。
- 乾いた道なら問題なし → でも湿った岩や木の根で滑ることがあった
- 急な下り坂では足が前に滑る感じがして怖かった
- 人工の階段は特に滑りやすいので注意
② 足の疲れやすさ → クッション性と安定感の違い
1〜2時間程度の登山であれば、靴のクッション性をそこまで意識しなくても問題ありません。ただし、長時間歩く場合や道が整っていない山道を進むと、靴の性能の差をはっきり感じるようになります。
登山靴の特徴のひとつは、ソール(靴底)がしっかり硬いこと。この硬さが、ゴツゴツした岩場やデコボコ道から伝わる衝撃を和らげ、足裏へのダメージを防いでくれます。
私もウォーキングシューズで登っていたときは、最初は快適でも、時間が経つにつれて足裏がジンジンと痛くなってきました。特にソールが柔らかいと、岩の上を歩いたときに足の裏に直接ゴツゴツ感が伝わり、かなりの負担になります。
登山靴に変えてからはその痛みが大幅に減り、歩きやすさと疲れにくさを実感しました。
- 最初は問題ないが、長時間歩くと足裏が痛くなる
- ソールが柔らかすぎて、岩の上を歩くと足の裏がダイレクトに痛い
③ 足首のホールド感がない → ぐねりやすい
登山靴の大きな特徴のひとつが「足首のホールド感」です。特にミドルカットやハイカットの登山靴は足首をしっかり固定することで、ねんざなどのリスクを減らしてくれます。
一方、ウォーキングシューズはほとんどがローカット仕様で、足首のサポートがありません。そのため、下り坂など不安定な場面では足をひねりそうになることが何度かありました。
私自身は初心者向けの低山を中心に登っているため、軽さを重視してローカットの登山靴を選んでいます。これまでに怪我をしたことはありませんが、不安定な道が多いルートや足首に不安がある方は、ミドルカットやハイカットの登山靴を検討した方が安心かもしれません。
- 普通のウォーキングシューズはローカットで足首のサポートがない
- 下りのときに足をひねりそうになったことが何度かあった
3. 登山靴に変えたらどうなった?
実際に登山靴を履いてみて、「これは違う!」と感じたポイントが3つあります。登山初心者だった私にとって、これらの違いはとても大きなものでした。
① グリップ力が圧倒的にアップ!
登山靴にして一番実感したのは、滑りやすい場所でもしっかり踏ん張れるようになったことです。
雨の日やぬかるんだ道、落ち葉の積もった坂道でも、安心して歩けるグリップ力があります。
② 足の疲れがグッと軽減!
登山靴はクッション性が高く、長時間歩いても足裏が痛くなりにくくなりました。
さらに、硬めのソールが地面の凹凸をしっかり吸収してくれるので、岩場でも安定感があります。
③ 靴が丈夫で長持ち!
登山靴はつま先やソールが頑丈に作られているため、悪路でも安心。
私の場合、疲れてくると脚が上がらず、よく石につまずいてしまうのですが、そのたびにウォーキングシューズのつま先がダメージを受けていました。結果、4回ほどの登山でソールが剥がれてしまい、使い物にならなくなった苦い経験があります。
その点、登山靴は何度使ってもヘタれる様子がなく、耐久性の面でも非常に心強い存在です。
4. 初心者向け!登山靴の選び方
ローカット・ミッドカット・ハイカットの違い
- 低山なら ローカート、ミッドカット がおすすめ(足首のサポート+軽さのバランス◎)
ソールの硬さ
- 柔らかいと歩きやすいが、岩場には不向き
- 低山なら適度にクッション性のあるモデルが◎
防水性能の有無
- ゴアテックス(GORE-TEX)などの防水素材 だと突然の雨でも安心
価格はやや高めですが、夏の蒸し暑さにも冬の冷たさにも対応できるため、季節を問わず快適に履くことができます。私が愛用しているのは「SALOMON XA PRO 3D GORE-TEX」というシューズです。登山はもちろん、北海道の冬でも普段使いできるほど快適で、とても重宝しています。
フィット感(試着は必須!)
- 普段の靴より0.5~1cm大きめを選ぶ(登山用の厚手ソックスを履くため)
- 試着時にかかとが浮かないかチェック
- amazonなどで買う場合は返品ができることを確認してからの購入をお勧め
5. まとめ:ウォーキングシューズから登山靴に変えた感想
結論としてはもちろん登山には登山靴が最適なのですが、低山であればはじめはウォーキングシューズで出かけてみてもいいかもしれません。そして、継続的に登山ができそうだと思ったら登山靴の購入をおすすめします。(快適で驚くと思います)
- 低山でも登山靴が圧倒的に快適で安全!
- これから登山を始める人は、最初から登山靴を選んだほうがいい!
- 「まだ普通の靴で登ってる…」という人は、早めに買い替えると楽になる!
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