登山初心者が直面した下山時の膝痛との戦い

下山で膝が痛い 登山の注意・トラブル対策

登山には、登頂の喜びだけでなく、思いがけない体の苦悩もつきものです。今回、札幌市の手稲山に挑戦した際、普段は順調だった登りとは対照的に、下山中に膝の激しい痛みと向き合う経験をしました。ここでは、その体験と原因、そして今後の対策について振り返ります。

登山の背景と準備

2024年11月、私は手稲山に登る決意を固めました。これまで標高300m~500m程度の低山を20回以上登ってきた経験はありましたが、札幌ならではの冬の雪の影響がある手稲山は、未知の挑戦でした。普段は一人で登るスタイルなので、事前に登山ルートや天候を綿密にチェックし、準備は万全。しかし、頂上へ向かう道中は予想以上に長く、頂上付近の積もった雪が滑りやすい状況を生み出していました。

下山中の苦闘

頂上までは順調に進んだものの、下山を開始してから約10分後、膝に痛みを感じ始めました。初めは軽い違和感程度でしたが、徐々に痛みは激しさを増し、中腹付近では歩行すら困難な状態に。何度も休憩を挟みながら下山したものの、痛みはその都度再発し、下山後も1日中続いたのです。

膝痛の原因を探る

今回の膝痛には、いくつかの要因が考えられます。まず、手稲山の登山道にある「ガレ場」では、岩と岩の間を飛び越えるように進む必要があり、膝への負担が非常に大きくなりました。また、雪の上では通常の直線的な歩行パターンが崩れ、滑りを防ぐために足を斜めや横に使わざるを得ず、結果として膝に余計な衝撃がかかっていたと考えられます。さらに、私自身の膝周辺の筋力不足も痛みを助長しており、文献でも「下りで脚がガクガクになる」現象が筋力不足に起因することが示されています(参考:日本スポーツ振興センター『登山の運動生理学とトレーニング』)。

今後の対策とアドバイス

この経験から、初心者のうちはトレッキングポールの活用が有効だと実感しました。ポールは膝への衝撃を和らげ、安定した歩行をサポートしてくれるため、今回のような痛みの発生を防ぐ助けになるでしょう。私自身は、体幹強化を目的にあえてポールを使わずに登山していましたが、次回は使用してみるつもりです。また、普段からの筋力トレーニングやストレッチを取り入れることも、体全体のバランスを整える上で大切だと感じました。

終わりに

手稲山登山での膝の激痛は、デスクワーク中心の生活を送る私にとって、大きな警鐘となりました。無理をせず、自分の体の声に耳を傾けながら、適切な準備と対策を講じることの重要性を改めて実感しています。これから登山に挑戦する方々にも、休憩や装備、日頃の体力づくりを意識して、安全に登山を楽しんでいただきたいと思います。

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