【体験談あり】登山初心者こそ要注意!事前調査と計画で防げるトラブルとは?

登る前に確認 登山の注意・トラブル対策

登山は自然相手のアクティビティ。だからこそ、しっかりした事前調査と計画が命綱になります。
私自身、北海道・札幌市にある手稲山(ていねやま)での登山で、「準備の甘さ」を痛感する出来事がありました。

手稲山ってどんな山?

手稲山は、札幌市と小樽市の境に位置する標高1,023mの山。札幌市内からアクセスしやすく、冬はスキー場、夏は登山やハイキングが楽しめる山として親しまれています。

私はこれまで、標高300〜600mほどの低山を30回以上登ってきました。
少しずつ経験を積み、自信もついてきた頃、「そろそろ1000m級に挑戦してみよう」と思い立ち、手稲山に向かったのです。
しかし、この挑戦であらためて気づかされたのは、「経験があっても、事前の準備を怠ると簡単にピンチに陥る」ということでした。

無計画な登山が引き起こすリスク

登山前の準備不足は、思わぬトラブルを招きます。私が実際に直面したリスクを紹介します。

入山が遅れると、下山が危険に

日没時間を深く考えずに午後から登り始めた結果、下山がギリギリになってしまいました。
山には街灯がなく、薄暗くなった登山道は非常に危険です。もしヘッドライトがなければ、下山できなかったかもしれません。

頂上までの距離感がつかめず不安に

初めて登る山では、頂上までの距離や所要時間が分かりづらく、「あとどのくらいだろう?」という不安が常につきまといます。
登山者とすれ違って尋ねても、あいまいな情報しか得られないことも多く、事前の調査の重要性を痛感しました。

天候・気温の変化に対応できない

登山当日は「晴れ予報」でしたが、山頂付近では急に曇って冷たい風が吹き、急に寒くなりました。
登っている最中は逆に暑くて汗をかき、水分がどんどん奪われていきます。
寒さ・暑さの両面に備えた装備がないと、体力を無駄に消耗してしまいます。

登山前にチェックしておきたい準備リスト

初めての山に挑む前には、以下のような事前チェックがとても大切です。

  • 登山ルートの確認:地図や登山アプリを使ってルートを把握
  • 所要時間の目安を調べる:往復にどのくらいかかるかを確認
  • 日没時間を把握する:出発時刻を逆算し、遅くとも下山できる時間を考慮
  • 天気と気温の確認:山の天気は変わりやすく、平地と大きく異なることも

YAMAPなどの登山アプリを活用しよう

登山前の情報収集には、YAMAPなどの登山アプリが非常に便利です。

  • 他の登山者の最新レポートが読める:登山道の状態や混雑状況、倒木・残雪・虫の情報も参考になります
  • ルートや所要時間が見える:他の登山者の記録が目安になります
  • オフライン地図が使える:電波が届かない場所でも現在地を確認できて安心

登山計画の段階でYAMAPを活用していれば、不安も減らせたと実感しました。

山の天気は「予報通り」とは限らない

登山では、いくら晴れの予報でも、雨が降ってくることがあるという前提で準備すべきです。

  • レインウェアは必ず携帯:急な雨でも体温を守るための必須アイテム
  • 防水対策も忘れずに:スマホや貴重品はジップロックや防水バッグに

また、気温の変化にも要注意です。登山中は暑く、汗をかいた体が山頂で冷えると、一気に体温が奪われます。

  • 薄手の防寒着:風を防げるウインドブレーカーなどが有効
  • 通気性の良い服装:汗冷えしにくく、温度調整しやすいものを選ぶ
  • 帽子と水分補給:夏場の直射日光での熱中症対策に必須

持っておきたい登山装備の基本

  • 水分(多めに)
  • 虫よけスプレー(ハチやアブ対策)
  • ヘッドライト(日没や緊急時に備えて)
  • レインウェア(晴れ予報でも携帯)
  • 軽量な防寒着(春・秋・山頂用)

そして忘れてはならないのが、モバイルバッテリー

YAMAPの使用や緊急時の連絡など、スマートフォンは登山中の命綱になる存在です。
ですが、GPS・カメラ・通信によって、バッテリーの減りは想像以上に早くなります。

  • モバイルバッテリーを必ず携帯
  • 登山前にフル充電
  • 省電力モードや機内モードを活用するのも効果的

「スマホがある=安心」ではなく、“スマホを使える状態で維持すること”が本当の安心につながります。

まとめ:登山は事前準備が安心と楽しさを生む

どんなに経験を積んでいても、山は自然。その日の状況に合った準備が、登山の充実度と安全性を左右します。

  • 余裕のある入山時間を設定し、日没前の下山を徹底
  • 登山アプリや天気情報を駆使して、ルートと時間を把握
  • 装備を見直して、寒暖差やトラブルに備える
  • モバイルバッテリーでスマホの安心を守る
  • 不安や違和感を無視せず、自分の体力に応じた判断をする

次回の登山では、「登る前の1時間」が、山の上での充実した時間を生むと思って、ぜひ入念な準備をしてみてください。

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