はじめに
私は2024年から低山を中心に登山をはじめた初心者登山者です。登るたびに体力がついていくのを感じ、登山の素晴らしさと奥の深さに魅了されています。
しかし、そんな登山の楽しさを半減させる存在がいます――それが「虫」です。
春から秋にかけて、蚊やブヨ、マダニ、さらにはハチに追い回された経験もあり、虫には何度も苦しめられてきました。そこで今回は、これまで実際に使ってきた虫よけスプレー3種類をレビューし、それぞれの効果や使用感を比較してみたいと思います。
虫よけスプレーの選び方
私は登山をするまで知りませんでしたが、虫よけスプレーには主に「ディート」と「イカリジン」という2種類の有効成分が使われています。それぞれに特徴があり、使用する場面や対象によって使い分けるのがポイントです。
ディート(DEET)
特徴 | 内容 |
---|---|
効果 | 蚊・ブヨ・マダニなど広範囲に有効 |
使用制限 | 12歳未満は濃度に制限あり(6ヶ月未満は使用不可) |
肌への刺激 | やや強い(敏感肌には注意) |
プラスチック素材 | 溶かす可能性あり(眼鏡や時計に注意) |
使用感 | 独特の匂い、ややベタつきあり |
イカリジン(Icaridin)
特徴 | 内容 |
---|---|
効果 | 蚊・ブヨ・マダニなどに有効 |
使用制限 | 年齢制限なし(生後6ヶ月から使用可能) |
肌への刺激 | 低刺激で肌に優しい |
プラスチック素材 | 溶かさない |
使用感 | 無臭またはほぼ無臭、サラサラとした使い心地 |
実際に使ってみたレビュー
スキンベープ イカリジン

【良かった点】
- 無臭でサラッとしていて、使い心地が良い
- 子どもにも安心して使える(生後6ヶ月~OK)
- 肌トラブルもなく快適に使用できた
【気になった点】
- 虫が寄ってくる場面が多く、「本当に効いてるのかな?」と不安に
- 汗をかくとすぐに効果が落ちるように感じた
- 効果の実感が薄く、登山中の安心感に欠ける
【総評】
軽いアウトドアや子連れでのお出かけには使いやすい一本。
ただし、虫の多い登山道では少し物足りなさを感じました。
サラテクト(ディート配合)

【良かった点】
- 虫が近づいてくることはあっても、刺されることはほとんどなかった
- 「しっかり効いてるな」と実感できた
- 長時間効果が続く印象
【気になった点】
- 衣類やザックにスプレーすると白くなる(黒系だと特に目立つ)
- ディート成分のため、肌への刺激が気になる(山に行く前に事前に試してみることをお勧めします)
- 子どもには濃度制限があるため使用に注意が必要
【総評】
効果を重視する方には安心の一本。
ただし、素材への影響が気になるため、使う場所を選びたいところです。
天然ハッカ油スプレー

知人にすすめられて使ってみた天然ハッカ油。
これが一番効果を感じられたため、今では登山時の定番となっています。
【良かった点】
- 虫が明らかに近づいてこないと感じた
- スーッとした清涼感があり、気分もリフレッシュ
- 自分で濃度を調整できるため、用途に合わせて使いやすい
【気になった点】
- 肌が弱い人には刺激が強く感じられるかも(最初は少量から)
- ハッカの香りが苦手な人には向かない
【使い方】
- 市販の天然ハッカ油をスプレーボトルに数滴入れ、精製水+アルコールで薄めて使用
- 衣類や帽子にもスプレーでき、白くならない
- 軽量で持ち運びにも便利
【総評】
個人的には最も効果を実感できたアイテム。
自然成分でありながら実力は高く、現在も使い続けています。
その他の虫対策
長袖・長ズボンの着用
肌を出さないことが基本です。真夏は暑く感じますが、虫刺されだけでなく、枝葉や転倒時のケガ防止にも効果があります。
帽子の着用
熱中症対策だけでなく、木の上から落ちてくる虫や木くずから頭部を守ってくれます。
ネックゲーターや虫よけネットの使用
私はまだ使っていませんが、顔周りの露出を減らすために使用している登山者(特に女性)をよく見かけます。完全防備したい人にはおすすめです。
まとめ:低山登山でも虫対策は必須!
登山を快適に楽しむためには、虫対策は欠かせません。
今回紹介した3種類の虫よけスプレーを実際に使ってみた経験から、自分に合ったものを見つけることが大切だと感じました。
個人的には「天然ハッカ油」が最も効果を実感できましたが、使用シーンや肌質に応じて、ディートやイカリジンとの使い分けもおすすめです。
しっかり準備して、快適な登山ライフを送りましょう!
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