登山を始めてみたものの、少し間が空くと「また登るのがちょっと面倒…」と感じたり、「体力が落ちてるかも」と不安になってしまうこと、ありませんか?
私自身も、もともと運動習慣がなく、体力にも自信があるわけではありませんでした。
それでも今こうして登山を続けられているのは、「無理せず登山を習慣にしてきたから」だと感じています。
そもそも、登山を習慣にすることにはたくさんのメリットがあります。
たとえば、運動不足の解消。
登山はゆっくり歩くだけでも有酸素運動になり、自然の中で体力や持久力を無理なく鍛えることができます。
さらに、毎回違う景色や季節の変化を感じられるので、ジョギングやジムよりも“飽きにくく続けやすい”のも大きな魅力です。
私も最初は「ただ歩いてるだけで本当に運動になるの?」と思っていましたが、登山を続けるうちに、少しずつ体が慣れてきて、ふとしたときに「あ、前より疲れなくなったかも」と実感できるようになりました。
だからこそ、登山は“一度だけ”ではなく、“続けること”が大切。
この記事では、運動が苦手だった私がどうやって登山を習慣にしてきたか、実体験をもとに「無理なく継続するための5つのコツ」をご紹介します。
1. とにかく出かける!準備しすぎない軽さがカギ
登山のハードルが高くなる理由のひとつは「準備」。
ウェアや道具を揃えなきゃ、天気をチェックして…と考えすぎると、出発する前に気持ちが萎えてしまいがちです。
私が登山を習慣化するために意識したのは、「まず山に向かうこと」。
道具や服装を完璧にするよりも、最低限の準備で気軽に出かけてみる。それだけでぐっとハードルが下がります。
登山は「行けばなんとかなる」ことが多いアクティビティ。完璧を目指さず、まずは一歩を踏み出してみましょう。
2. 最初の1〜2回は“義務感”でもOK
私は、初めて登山に挑戦したあと、1週間以内にもう一度登ると決めていました。
実際、2回目の登山は「せっかく始めたんだから、もう一度行っておこう」という半分義務感だけで出かけました。
でも、その2回目の登山で驚いたのは、気持ちに余裕が生まれていたこと。
体力はほとんど変わっていないのに、風景を楽しむ余裕ができ、小さな花や空の色の変化にも目が向くようになりました。
最初のうちは楽しさよりも「キツさ」の方が勝つかもしれませんが、少しだけ続けてみることで景色が変わって見えてくるはずです。
3. 同じ山に繰り返し登ることで見えてくる変化がある

登山というと「次は違う山に挑戦しなきゃ」と思いがちですが、同じ山に繰り返し登ることにも大きな価値があります。
私が登山を始めたのは、札幌にある**三角山(標高311m)**でした。
この山に何度も通ううちに、毎回ちがう表情に出会えることがわかってきたんです。
さらに、同じ山を登るたびに「前より楽に登れた」「今日はちょっと疲れたな」など、自分の変化にも気づけるようになります。
見慣れたはずの山道も、天気や時間帯、季節によって全く違う景色になります。
飽きるどころか、「また登りたい」と思えるようになっていきました。
4. 初心者が選ぶべきは“300m台の低山”でOK
世の中では「初心者向けの低山」として、標高1000m前後の山が紹介されることもありますが、正直、初心者にそれはキツいです。
実際、私が初めて登ったのは標高311mの三角山。子供でも登れるような山ですが、初心者の自分には十分な負荷がありました。
その後、私は300m〜600mの山を30回ほど登ってから、初めて1000m超の山に挑戦しました。
それでもキツかった。でもそのときには、登山に対して「自分なら登れるかもしれない」という自信がついていたので、なんとか乗り越えられました。
だからこそ声を大にして伝えたいのは、
「最初はとにかく低い山を選ぶこと」こそ、登山を続ける最大のコツだということです。
「こんな低い山でいいのかな?」と思うくらいがちょうどいい。
まずは無理せず登れる山からスタートし、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。
ちなみに、「どの山が自分に合っているか分からない」という方には、登山アプリの YAMAP がおすすめです。
難易度・標高・コースタイム・実際の登山者の記録などが見られるので、自分に合った山を探すのにとても便利です。スマホでも手軽に使えるので、初心者の山選びにもぴったりです。
5. 結果を焦らず、まずは「続ける」ことを目標に
たった1回の登山で体が変わることはありません。
私も最初は「ただ疲れただけ」という印象しか残らず、本当に続けられるか不安でした。
でも、登る回数を重ねるうちに、少しずつ登山に対する見方が変わっていきました。
■ 私の登山ステップ(回数と心身の変化)
- 1回目:とにかく疲れた。「これ、ほんとに続けられるかな?」と思うほど。
- 2〜10回目:少しずつ景色を見る余裕が生まれ、楽しさを感じ始める。でもまだ毎回疲れる。
- 10回目以降:ペース配分がうまくなり、自分のペースで歩けるように。体力もついてきて、登山がより楽しく感じられるようになった。
- 20回目以降:明らかに体力や脚力がアップしている実感があり、「次はあの山にも挑戦してみたい」と思うように。
このように、回数を重ねることで“楽しさ”や“自分の成長”がどんどん積み上がっていきました。
最初の数回はキツくても、それを乗り越えると、登山の世界が少しずつ広がっていくんです。
まとめ:登山の楽しさは“続けた人”にしかわからない
登山は、ただの運動ではありません。
自然の中で自分と向き合う時間であり、心と体の両方を整える手段でもあります。
最初はつらく感じるかもしれません。
でも、小さな山を何度も登り、少しずつ自分の変化を感じていくことで、気がつけば「登山って楽しいかも」と思えるようになっています。
登山の魅力は、一度きりではわかりません。
続けた人にだけ見えてくるものが、きっとあります。
無理なく、でも止めずに。
あなたも、今日から“続ける登山”を始めてみませんか?
コメント